フランスから学ぶ 心を動かすショップディスプレイのコツ ~花屋店頭編~

フランスに来て驚くことがある。

それはずばり、お店のディスプレイのセンスが圧倒的に良いということだ。

フランス人は自分の魅せ方をよく知っている。

そしてお店の商品の魅せ方も上手い。

 

私は日本に居た時には、花がある生活を送ってこなかった。

特別な節目で贈る、特別なもののような有り方しか知らなかった。

しかし、フランスという国が、そしてそれを取り巻く心が豊かな人間達が

「花がある日常の暮らしの意義」を教えてくれた。

花のある日常を体感させるディスプレイ

フランスでは花が日常生活に溶け込んでいる。

「特別な日に贈る特別な花」ももちろん存在するが、

「日常を豊かにするささやかな花」の存在も大きい。

日常に花を添える事の価値を店舗のディスプレイで体感させてくれる。

店内には一輪挿し用の小さな花瓶に、主役の一輪の花がディスプレイとしてなのか、保管としてなのかがわからないような自然な日常感で置かれている。

 

友人は、特別な大きな花束を買うというよりは、日曜の買出しの後に一輪花や500円の小さなブーケ花を購入する。というような日常買いをしている。

私にはまだ一輪だけ買うというような日常の彩り方は上級者すぎて出来ていないが、1000円を超える花束は無理でも、500円のミニブーケならば、たまになら手を伸ばせば届きそうな気になってくる。

価値を演出する

適当に何も考えずに置かれた花と、

鉢や花瓶にこだわって最大限に魅力を引き出され、飾られた花。

花だけ購入する事も出来るが、選び抜かれた鉢や花瓶も一緒に購入する人も多い。

お客さんはそのセンスと雰囲気にお金を払う。

持ち帰り用の袋に入れる際も、花を丁寧に扱う花好きの店員さん。

花を買うまでのあの空気感と満足感。

近所のスーパーより300円~500円も値段が高いが、花を大事に育てた人の気持ちが花屋で最大限に演出される。

花好きの丁寧な仕事によって家に持ち帰った後の花の状態が圧倒的に違う。

きっと丁寧に水揚げしたり管理しているのだろう。

そういった人の気持ちまでもが上乗せされ、価値が倍増して感じる。

そこに500円の価値を見る。

朝起きて、その花を見る度にその辺りのストーリーを感じ、気持ちが乗っかる。

私はその500円で、自分のご機嫌を買う。

フランスの花屋は、ただ花を売る場所ではなく、「花のある潤いに満ちた生活」を最大限に演出してくれる空間なのだ。

 

ネットで効率良く、便利に安く買える等、買い物の方法も変わってきつつある現代。

しかし、店舗だから出来ることの可能性は無限大だと感じさせられる。

演出一つで、買い物する人の気持ちを左右する事が出来るかもしれない。

 

モノの価値とは何ぞやとフランスの花屋を見て考えさせられる今日この頃。

 

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